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SONOR K-170 Chicago ①

SONOR

恐らく、66年頃の ” K−170 Chicago " の構成かと思われます。

ですがスネアはなく、

20×14 (6テンション)

16×14.5 (!!)

13×8 (!!)

Beech 6 !? ply + RF

深さが今までに触った事のない驚きのサイズです!

この時代のSONORと言えば、、

バーナードパーディー!

映像があるんや!と驚いた、あの名演を…

ライブが行われた71年には、レインフォースメントがなくなっていたりいろんな変更がなされている、過渡期となるSONORですが、、ドライでやや軽い印象のダークな鳴り方、独特の立ち上がり音、、には共通した 充実感のあるSONORサウンド を感じます。

このステージではどんな楽器を使って演奏しているかは確認できませんが、そんな事はさておき…と言いたくなる素晴らしい演奏、サウンド、そしてライブです!

"Memphis Soul Stew" (live) King Curtis & The Kingpins

欠品しているパーツを揃えたり、と整えて行きます。

メンテナンス、そして触ってみた所感なんかを。

シンプルで初めてみる様な構造が随所にあり、、またそのどれもが洗練された可愛いデザイン性を感じる物でした。

欧州のオリジナリティ溢れるドラムにワクワクします。

長いですので…目次

◇ テンションボルト

◇ラグ

◇フロアタム脚ブラケット

◇カバリング

◇フープ

◇エッジ

◇フープとエッジとキャラクターについて

◇ テンションボルト

オリジナルのマイナス頭 1/4インチのテンションボルト、

それに、ノンオリジナルな角頭 #12のボルトも混ざっていました

コマキ通商に問い合わせたところ、1/4インチのマイナス頭のテンションボルトはまだ供給があります、との事!

同じ長さのものはなくなってしまっておりましたが、近い長さのものを揃える事ができました。

(とてもとても親切にご対応いただきありがとうございました…涙)

◇ラグ

ラグに不具合があってテンションボルトが入っていかない、、と伝えられていた問題の箇所。

このTearDropラグと呼ばれるラグは、ラグ本体に施された小さなスペースにナットが入っており、それをスポンジの様なもので詰めて動かない様にしている、、とても珍しくラフな仕組みでした。

不具合の原因はテンションボルトとナットのサイズがあっていない事、そしてナットを入れ詰めた際の噛み合わせでした。

これも1/4インチサイズのナットをホームセンターで揃えて無事に解決。

テンションボルトを締めていく際に噛み合わせに少し注意が必要です。

ラグの本体からネジが出て、シェルの内側からナットで留める構造も特徴的です。

入っていたナットにはブラス素材の物とスティール素材の物が混在しておりました。

どちらがオリジナルなのでしょうかね…!

◇フロアタム脚ブラケット

構造がどれも特徴的で、形状がとにかくかわいい。。。シンプルって言っていいのか、、その仕組みも初めて触れる物でした。ストッパーと一体型になっているレバーを下に引いて、その間にレッグを差し込み、レバーを戻すと一体型のストッパーにスプリングのテンションがかかってレッグが留まる、、とそんな仕組み

少し浮いてしまっていたカバリングの接着。

綺麗な色。

当時のカラー名は「multi brilliant plata」

今でいうサテン!? を当時のSONORは「brilliant」と言っていたみたいです。

タムホルダーにSlingerlandの物がつけられております。

◇フープ

この特徴的な形のフープ

びっくりしたのですが、薄い1枚を曲げてこの形に形成された物でした、、!

(表現が正しいか不安ですが、、)

ゴツいダイキャストフープの様な物だと勝手想像していました…

なのでとても軽い!!

幅も広いです

薄い、とは言えややゴツい形状のフープ、気になるそのサウンド…

所謂内巻きフープともやや違い、音の立ち上がりに面積を広く感じるサウンドでした。

13インチよりもやや大きな口径のサウンドにも聞こえるワイドな印象です。

また、エッジの形状が 独特 of DOKUTOKU、なのでその印象もあるかと思います…

エッジ、ほぼ平らでした。

左右の角はラウンドしていますが、ズバッと、平、です。

こんな形もあるんだな、、と…

どんなサウンドなのか全く想像がつかなったですが、、

鳴らして見ると以外にイナたい野暮ったさが無くて驚きました。

むしろ洗練された様に感じる、広く厚いパンチある立ち上がりに快感を感じます。

このエッジの形とフープの形に、相性というのかバランス良さを肌で感じるものがありました。

うまく言葉にできないですが、、ちょっとあえて言葉にしてみると…

フープ/ヘッド/エッジ/シェル、の関係性が今まで感じてきたものとは全く別のもので…

ヘッドにテンションをかけて行く際には

・ヘッドの振幅を大きく、スポットを広く、作る

・その振幅がシェルに入っていくポイントに収める、シェルとのバランスをとる

かなり強引な言葉での説明ですが、、作業の中で片方のヘッドを調整している時には ↑ こんな事を意識しながら ”鳴らす” という事を形にしている気がするのですが、

このSONORでは、、

・ヘッドとフープの比率!? が圧倒的にフープが大きくて、ヘッドの振幅が大きくなり難い、

これはエッジ形状も大きいと思います。

(この辺りにふくよか…とは違った表現で表すこのドラムのキャラクターの由来を感じました)

・ですがスポット(←この表現でいいのかわからないですが…)の出方が広くて13インチの口径以上の広さに感じる

・シェルに入って行く入口が外にある様な感覚

そんな体感があります。

内巻きフープがセットされたタムなどは、ヘッドの振幅が内に入っていき中で鳴らす様なフォーカス感を感じる事が多いですが、このSONORは広く外に引っ張られる感触です。

だから!? 深さが浅いモデルも出ていたのかな、、とか…

また、Vintageのシェルや楽器にモダンなヘッドやしっかりとした厚いフープを合わせる様な方向性は、今個人的に熱が入っているテーマなのですが、、

このフープとシェルのセットアップにそのテイストを感じ、このテーマが自分の中で更に燃えていきそうな感じをおぼえます。

軽いシェルをしっかりとした音の入り口を作って鳴らす、、

音量ではないデカさ、を感じれるポイントに、そんな シェル/エッジ と フープのバランスが生きているのかな、、とか…

などなど、、そんな点にアンテナが反応しながら、楽しく整えています。

いろんな楽器と向き合うとこうした視点やアンテナが増えてとても楽しいのです。

バスドラムもとても興味深かったのでまた書こうかと思います。

長い文書、読んでいただきありがとうございました!

最後にFred Belowを!

Folk Blues Festival 1962-1966

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