昨年とあるカスタムスネアを作製したことで魅力に気づいたのが、”同じ材質のインナーとアウターで挟む”、という構成のシェル。
NorthVillage Drum
# 017
14×4.75
10tention
Bubinga & Birch 10ply 6mm
(1 inner ply Bubinga + 8ply Birch + 1 outer ply Bubinga )
スティックセイバータイプ 内巻き2.3㎜フープ
Brass & Nylon ワッシャー
イメージから直結するところではありますが、 ”硬質” とはまた違う響きの豊かさをしっかりと感じさせるクリスピーな輪郭が得られ、
歯切れの良さとトーンの発音のバランスが、とても魅力的なサウンドでした。
今回新しいモデルを作製するにあたってそんな狙いも定め、ブビンガとバーチという木材を選び、インナーとアウターで挟む構成でデザインしました。
ブビンガでバーチを挟んだ10ply
ダークで低重心、硬質な締まりのあるアタック、、立ち上がりからそんなブビンガのキャラクターを感じるなかに、
中域の奥行きあるバーチの響き、10plyながら6㎜という薄めのシェル厚による軽やかで空気感豊かな発音…
またフープを内巻きタイプにすることで、面積の広さは保ちつつ密度の高さにフォーカスし、しっかりコシの据わったパンチ、ダークなキレの良さ…、、そんなこのスネアの個性を際立たせるポイントにできたかと思います。
4.75inch という深さにはレスポンスの速いキレの良さが感じれつつ、胴鳴りの量感も損なわないサイズかと感じます。
軽やかでクリスピー、軽快な発音の中にしっかりとした量感や奥行きがある鳴り、
けれども、打感にはしっかりとしたタッチの充実感がある、
そんなサウンドをイメージしました。